イモレと呼んで、

夫と息子とわたしのつまらなく幸せな日常。

指はいつの間にかお腹の上にあった。





わたし、本を読むと眠たくなります。
眠たいときに読んでも、頭に入ってこない。
だから「5分だけ」と思って目を閉じてみた。
何分経ったのでしょうか、
読みかけのページに挟んだ中指の痛さで、寝ていたことに気付いた。
眠さに勝てず、指を薬指に変えて、また目を閉じた。
深い眠りなのか、浅い眠りなのか、夢を見た。
おねえちゃんと彼氏と小さいコンピューター。
並ぶわたしと恋人と洋食、白いご飯の大小。
2本立てだったよ。
ぼーっと天井を見ながら思った。
本には指じゃなく、しおりを挟むべきだな、と。
すっきりと目覚めた後に、読みかけのページをぱらぱらと探した。