イモレと呼んで、

夫と息子とわたしのつまらなく幸せな日常。

帰り道、わたしはきっと数センチ浮いていた。



心配していた体の話。


実は、乳房にシコリのようなものができてきたのです。
もしかして、これは・・・。
そう思って、検診を受けることにしました。
近所にピンクリボンのシンボルマークを掲げている病院があります。
その病院は評判が良いらしく、ネットで確認したら予約でいっぱい。
でも、どうせなら評判の良いところで受けたいじゃんね。
予約を取っておこうと、直接病院へ飛び込みました。
すると、キャンセルが出たので翌日にうけられることになった。
とんとんと決まったが、心の準備ができてはいませんでした。


そして、翌日。
平日なのでパート後に病院へ。
緊張と不安でいっぱいいっぱい。
診察着を身につけ、いざマンモグラフィーに挟まれる。
若いと乳腺が硬いらしく、とっても痛かったよ。
次に、先生にエコーで診断される。
先生はわたしの左乳にあるシコリを見せてくれた。
それはのう胞という良性もので、心配はいらないらしい。
ほっとした。
心底ほっとした。
大きくなったり、痛みがないかぎり、何もしなくていいんだってさ。
念のために年に一回検診を受けたほうが良いとのこと。
お礼を言って、病院を後にした。


仕事から帰ってきた恋人は、結果がどうだったのかを知りたがった。
ガンではなかったと伝えると、とても喜びました。
弾けるような笑顔でわたしを抱きしめました。
わたしは、恋人に愛されているのだと素直に思えた。